ビジネス文書実務検定 速度部門の合格のコツは?
ビジネス文書検定1級受けてきました
先月22日、商業高校で第65回ビジネス文書実務検定試験を受けてきました。
ビジネス文書部門は既に合格していたため、今回は速度部門のみの受験となりました。受験費用は速度部門のみで800円と格安です。
ビジネス文書実務検定は得意不得意があると思われますが、比較的簡単な検定とされています。また、商業高校過程において「9冠」と呼ばれるものが存在します。まずはそこから軽く説明していきましょう。
商業高校の「9冠」とは
商業高校における「9冠」とは、珠算、電卓、簿記、ビジネス文書、英語、情報処理(ビジネス情報、プログラミング)、商業経済、会計実務の九つの検定で1級を取得することを指します。
基本的に上記の9つの検定をすべて合格している人はごく稀なので、相当な努力が必要になります。
こんなに検定をとって意味あるのか。といったことですが、先程もお伝えした通り「9冠」なんてごく一部の商業高校の生徒が達成できることですから、大学への進学にはかなりのアドバンテージとなりますし、「9冠」でなくとも商業高校の生徒はなるべく多くの検定を取得することで進路の実現につながる可能性が高まります。
実際に商業高校には「全商推薦」と呼ばれる大学への推薦が存在し、数多くの1級を取得することで推薦をもらえる可能性が高まります。有名大学でいえば、中央大学、同志社大学などが存在し、条件は高いですが、倍率は一般入試に比べると圧倒的に低いため成績が良く、資格の多い生徒が狙うことが多いです。
ビジネス文書実務検定とは
では、ビジネス文書実務検定とはどういった検定なのか。
ビジネス活動では、さまざまな情報を文書によって伝達することが多くあります。
情報を速く正確に伝えるためには、ビジネス文書に関する基本的な知識と入力に関する基本的な技能を兼ね備えている必要があります。
ビジネス文書実務検定試験は、このような知識と技能を身につけ、社会に出て即戦力になれる人材を育成することを目的に、級ごとに出題範囲を定めて実施しています。
ビジネス文書部門(筆記・実技)・速度部門(実技)それぞれの問題を段階的にクリアすることで、実社会に役立つ能力を身につけることができます。以下より引用
上記の通りといっても複雑なので、基本的には写真のような文書の作成や、早打ちのタイピングを行う検定になっています。しかし、文書の作成に関する筆記問題もあるため、合格にはそちらの対策も必要になります。
ビジネス文書部門の勉強方法は?
タイトルには書きませんでしたが、まずはビジネス文書部門から。
1級のビジネス文書部門では15分間の筆記試験と20分間の実務試験があります。両方がそれぞれ70点以上を取ることでビジネス文書部門合格となります。
ビジネス文書部門は、速度部門に比べると合格率もかなり高く難易度も低いですが、筆記試験や実務試験での文書作成の知識は勉強なしでは何一つわからないような問題なので、比較的簡単ですが、対策が重要となってきます。
勉強方法はネットで過去問を見てみるというのも一つの手ですが、ビジネス文書部門では模擬問題集を購入して対策するのが一番効率が良いと思います。
価格も800円程度とそこまでしないので、受験を検討されている方や学校で問題集をもらえない、早く欲しいといった方にはネットでの購入がおすすめです。下にリンクを貼っておくので受験したいという方は検討してみてください。
速度部門の勉強方法は?合格のコツは?
では、タイトルにも書きました通り速度部門の合格へ向けた勉強方法などについてについて話していきたいと思います。
速度部門では渡された用紙に漢数字含む710文字の文章が書かれており、その文章を10分間で700文字以上を正確に打つことができれば合格となります。
日頃からブログを書いていたり、パソコンを使っていて慣れている方には難なく打てるレベルですが、パソコンに慣れていない方にとってみればかなりの文章量だと思います。
実際に私自身も打てるようになったのはここ最近のことであり、たまにパソコンを触っていたくらいの数か月前までは10分間で700文字なんて全く打てず、ブラインドタッチなんてもってのほかでした。しかし、今ではブラインドタッチができるようになり、検定では3分以上残して700文字を超えることができました。
合格でするために必須と言ってもいいのはブラインドタッチだと思います。合格するために必要な10分間で700文字を打つためにはキーボードを見ている時間はほぼないといってもいいくらいでしょう。ブラインドタッチの練習については後述します。
速度部門対策ですが、タイピングのみの試験なので実際に問題集を買ってまで練習する必要はそこまでないと思います。全商協会のホームページに過去問が数回分掲載されているのでコピーして直前に数回程度、計測してみたりするだけでよいと思います。
速度部門の勉強方法として、私がここまでタイピング能力が劇的に成長したきっかけでもある「寿司打」というゲームでタイピング練習をすることをおすすめします。
「寿司打」とは?
「寿司打」はパソコンで行えるタイピングのゲームであり、時間内に流れてくるお寿司に書いてある文を打ち込むゲームになります。
上の画像のように画面に文章が表示され、お皿が流れる前に打てれば獲得できます。また、文字の多さによって点数は異なります。
下にはローマ字を表示させることもでき、まだローマ字入力が難しいという方にも挑戦しやすくなっています。
難易度は簡単な順にお手軽、お勧め、高級コースがあり、初めての方はお手軽コースでノルマクリアをできるように練習してみることをおすすめします。そして、お勧めコースが安定してクリアできるようになってきたら速度部門に合格できるレベルであると思います。
加えて、ブラインドタッチの練習も兼ねて行うといいと思います。初めは場所がわからずとても難しいですが、慣れることがとても大切です。
ブラインドタッチの練習ですが、基本的に左手の人差し指を「F」に、右手の人差し指を「J」に置き、まずは両手の人差し指から小指までを全部使って打ってみることが大切だと思います。初めは手元を見ても構わないので、とにかく8本の指を使って打ってみましょう。
かなりの時間がかかると思いますが、両手を使うことに慣れれば、次は少しずつ顔を上げる時間を増やして打ってみることで自然と場所を覚え、以前よりも打てるようになってくると思います。分からなかったら下を見ても構いません。何度も失敗して場所を覚えていくこと、慣れることが大切です。
慣れれば少しずつブラインドタッチができるようになるので、あきらめずに取り組みましょう。
私自身もここまで来るのにかなりの時間を要しましたが、「寿司打」でゲーム感覚に楽しく行うことができたおかげで諦めずに練習を続けることができました。
「寿司打」は下のリンクからやってみてください。
http://typingx0.net/sushida/play.html
まとめ
今回はビジネス文書実務検定についてお話ししました。
この検定は商業高校の生徒であれば絶対に受けるべきであると思います。「9冠」のうちの1冠でもあり、勉強は必要ですが他の検定よりも比較的難易度も低いですし、挑戦してみる価値はあると思います。
また、社会人の方にも是非受けてみることをおすすめします。一般でも受験は可能ですし、何か資格を持っていることで挑戦した自信にも繋がっていくと思います。
検定勉強で培った文書作成の知識やタイピング能力はIT化が進む現代において人間とパソコンの接点になるものでありますし、効率化という面でも欠かせないものにもなってきます。
IT化が進む社会だからこそ、今後さらに必要であり、日常でも使う機会も増えていくと思います。
”Clarity precedes success.”
明瞭さが成功に繋がっていく。という意味です。成功を生み出すには、自身の目標設定が明確でなければなりません。それぞれの目標に向かって突き進んでいきましょう。
お読みいただきありがとうございました。